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【2024年04月27日11:49 】 |
さらば!公園の仲間たち
春は別れの季節である。
4月の人事異動で勤務地がかわり、大阪の野宿の仲間とも
別れることとなった。

早いものでもう5月となり、大阪の公園で咲き誇っていたで
あろう桜もとっくに散ってしまったに違いない。

ホームレスは観念で生きているのではない。一人ひとりの
ホームレスは、支援者や行政がいうような、哀れで可哀想
な生活を強いられて生きているというようなステレオタイプ
の生き方ばかりをしているわけでは決してない。

わがままで、きまぐれで、どうしようもない人もいっぱいい
るけれど、それぞれのホームレスに人情がある。仲間が
いて、日々の喜びがあって、悲しみもある。背負ってきた
過去もある。

私はホームレスの支援者ではない。支援者に特有の支援
してやっているというような気負いもなければ、可哀想な人
を助けてあげているよういうような自己満足もない。だから、
彼らとも時には本気でけんかをしたりする。

一人ひとりのホームレスと対等な関係で付き合いをしたと
き、正直、こいつはホームレスをする以外に生きていけない
だろうと思わせるような人物も少なくない。彼らは、アウトロ
ーである。

ホームレスにはホームレスの生き方がある。文化と呼ん
でもいいようなものがある。ただし、それは「一般社会の
文化」からすれば、多いに異文化である。

「異文化を認めてやってもいいんじゃないの?」 いいか
悪いかは別として、現実にある彼らの文化の存在をまず
は認めるべきだろう。どうしてもホームレス対策をする必
要があるなら、まずは現実の彼らの姿を認めてからの話
だろう・・・それが、この間の思いだった。

当分、大阪の公園に立ち寄ることもないだろう。
何ヶ月か、何年かたって、再び大阪の公園を訪れたと
き、彼らの住まいであった公園やビルの隙間はどうな
っているんだろうか。

そう思いながら、大阪の街をでた。
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【2008年05月03日18:39 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
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