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【2024年05月11日12:22 】 |
テント暮らしも悪くないだろう

今まで、たくさんのホームレスと接してきた。そのうちの何人かは、共に杯を交わす、よき飲み仲間である。そして、彼らは、経済的なゆとりを捨てる代償として自由を得た人々である。

「好きでテント暮らしをしてるんやない!」
「仕事がないからテントで生活せなしゃーない!」

そう主張するホームレスもいる。でも、僕はその言葉とおり100%には受け取らない。本当にテントから抜け出したくて必死な人もいるだろう。しかし、そう思っていなくてもホームレスは「可哀想なホームレスの顔をする」必要があるのだ。
大阪市の長居公園では、当局によって明後日の2月5日にもテント村が強制撤去されようとしているが、ホームレスが可哀想だからこそ、支援者たちは運動の駒として政治的主張ができる。ホームレスが可哀想だからこそ、一部の市民から同情的な居住への同意が得られる。ホームレスが可哀想だからこそ、いざとなったら福祉的な行政支援が受けられる。

しかし、缶集めや粗大でとりあえず食えたら、テント暮らしほど気楽なものはないだろう。食べるために必死に働く必要はあるが、わずらわしい人間関係や就業規則や社会通念から解放されているのだ。

彼らには彼らなりのコミュニティがある。利害が対立しにくい関係の中で、彼らは互いに支えあっている。見栄や社会的立場から相当に解放されている分、彼らの関係はきわめて率直で、ある意味、精神的に豊かですらある。

そういった一面は、「ホームレス=悲惨」という色眼鏡で見ていると決して見えない。そこを見なければ、ホームレスの存在は観念的なものに過ぎなくなってしまうだろう。

すべてのホームレスとは言わない。中にはどうしようもなく悲惨な状態でホームレスにならざるを得ず、いやいやホームレスを続けざるを得ない人もいるだろう。しかし、そういう人は実は少数派ではないだろうか。

ホームレスの多くは、立ち退きさえなければ、そのまま平和にテントで暮らして行きたいと考えてるのが実際だろう。

幸いにしてわが友人は、まだ、具体的な追い出しにはあっていないが、友人が自分で言うには、もしも追い出しになったら、無駄な抵抗はしないで、早めに次の住む場所を探して移動するのが、最も賢いやり方だということだ。

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【2007年02月03日04:24 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
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