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【2024年04月20日09:09 】 |
住民票削除問題による第三の被害者

2月から3月にかけて、大阪・中之島公園がえらいことになっていた。あいりん地区の住民票削除問題に抗議する支援者たちが、大阪市役所前の中之島公園に数週間にわたって数張りのテントを設置し、抗議活動を行ったのであるが、これで迷惑を蒙ったのがほかならぬ、元から中之島公園で目立たないように生活していたホームレスたちだった。

何十人もの人が公園の一角を占拠し、昼間はスピーカーの大音量による抗議行動、夜は、これまたスピーカーを使ってのビデオ上映やカラオケ大会をやって大騒ぎ。そのため、夜はうるさくて寝ることもできないし、昼間はくつろぐこともできなかったという。それが連日連夜続いたのだから大変だ。

住民票削除問題に抗議する支援者たちは、ホームレス対策を巡って常に行政と対立している支援者と全く同じで、住民票の問題にからめて、大阪市のホームレス対策についての非難も繰り返し行っていたという。

「相変わらず、ほとんど支援のもんばっかりやったわ。学生みたいな若いもんもけっこうおったで。あいりんから来とるやつらも、炊き出し目当てやしなぁ。あとは、支援にくっついて、カンパで食っとるホームレスやろ。目立たんように気ぃつけて、自分の力で生活してる者が、生活の場所荒らされてええ迷惑や」

住民票削除の問題に抗議しているのがホームレスの支援者であるというのは、意外に思う人もいるかもしれないが、元々、日雇い労働者の問題とホームレスの問題は、密接な関係がある。日雇い労働者の街、あいりん地区で起こった住民票削除の問題に、ホームレスの支援者が飛びつくのは自然なのだ。ただし、西成地区を除くと、あいりんとは無縁のホームレスも多く存在する。
西成から離れたテントコミュニティでは、あいりんの日雇い出身者は、「西成者」とか「あいりん系」とか呼ばれて、決して差別的な意味があるわけではないが、別の系統として認識されている場合がある。このことについては、別の項で書こう。

ともあれ、中之島の「原住民」の話である。今回のことをきっかけに、とばっちりで「原住民」に対する行政の締め付けが強くならないことを望む。

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【2007年04月07日14:17 】 | 未選択 | コメント(2) | トラックバック()
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コメント
運動家に対して
西成の人も運度家に対して、労働貴族と呼んでるのが印象的でした。
【2007年04月08日 13:57】| | kaitiya #990b090087 [ 編集 ]
何をしたいのかわからないですね
労働貴族という表現が正しいかどうかはわかりませんが、彼らがあいりん労働者やホームレスの大勢の意見を代弁しているのではないということは、わかります。

僕は彼らを完全に否定しようとは思わないんだけど、今回の住民票に関する騒動は、常軌を逸していると思いますね。5・6年前にもホームレスが長期にわたって市役所前に公園を占拠したことがありましたが、今回はかなり事情が違うと思います。

報道や目撃者の話によると、「直訴状」を市長に手渡そうとして、市政改革のフォーラム会場で市長に迫って会議を中止にさせてしまったり、市役所になだれ込もうとしてもみあったり。建前であるはずの議会制民主主義の否定であるし、市長に要望をするのでも、一定の手続きがあるはずです。

更正相談所が宿泊代を出せだとか、ホームレスの選挙権を保障しろだとか、本人たちは真剣なのかもしれないけど、結局、何を言いたいのかわからない。騒ぎを起こしてるだけのように見える。見ようによっては、今回の市議選に関係して、架空住民票の置かれた場所と密接な関係のある特定の候補者への票を死守しようとしたという、うがった見方すらできなくはないです。

僕に誤解があるのかもしれませんが、誤解があるなら、どなたかご指摘していただければありがたいです。

いろんな意味で、大阪市も常軌を逸しているじゃないかと言われれば、それは、そのとおりだとは思うけど、今回の住民票の問題に関しては、削除そのものは妥当な処理だったと思います。
【2007年04月09日 02:30】| | メントール #2a1311f452 [ 編集 ]
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