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長居公園で行政代執行が強行された。いや、強行されたという表現はふさわしくないだろう。強行するのが行政代執行だから。 テント生活8年。おっちゃんは、自称54歳。僕自身はあまり付き合いはないけれど、「友人」と顔見知りだ。 「おっちゃんなぁ、この公園も代執行なったらどないすんねん」 「抵抗せんと出ていくわ。俺は自分でちゃんと行き先みつけられる。俺は根っからの野宿やないねん。親は公務員やったんやで。堅気の仕事もしとったしな」 「根っからの野宿って何やねん。誰でも最初は野宿ちゃうで(笑) 」 「施設入っても仕事みつからへんとか言うとるやろ。そんなもんな、こんな生活してたら、今さら、普通の生活でけへんから言うとんのや。やる気の前に自信がないねん。それよか、自由な生活がええねん。大抵はな。そういうのを根っからの野宿言うねん」 「おっちゃんは自信あんのか。50過ぎてホームレスやってたら、いざ、仕事みつけよう思ても難しいんちゃうん」 「難しいかもしれんけどな、人それぞれいろんな事情があったにせよ、野宿は最後には自分で選んだ道や。野宿やめようおもたら、自分で頑張らなあかんやろ」 「ほんなら、代執行なったら、会社勤めするんか」 「いくとこは自分で探す言うてるやろ。どっかまた場所探してテント張るがな。頑張るで」 「おっさん、根っからの野宿やないけ!」
悪態はついたものの、こういうネアカなホームレスは、話をしていても疲れないからいい。元気でいてほしいと思う。病気になったホームレスは気の毒だ。体が資本だからね。病状がひどくなっても、65歳未満であれば、就労不能という診断書でもなければまず生活保護は受けられないし、行路専門の病院にいれられたりする。入院中の彼らを待つものは不安と孤独だ。 「平和にテントで暮らしていける」ための条件には、食えること、立ち退きがないことのほかに、健康であること、を加えなければならないだろう。 PR |
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