忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2024年04月27日01:43 】 |
長居公園での代執行と前回代執行の雰囲気の違い

長居公園の行政代執行からまだ3日しか経っていないが、長居とは何の交流もない我が「友人」のテント群では、長居のことは、もう話題にも上らなくなっている。

1年前の靭・大阪城公園での代執行の時は違った。靭・大阪城公園の時には、何かにつけて興味を持ち、代執行前には、わざわざ様子を見に行った人もいるし、代執行のあとも、支援者や当該ホームレスの動向が、酒の肴となっていたのだ。

しかし、今回の長居公園での代執行については、あまり興味というか好奇心が沸かない、といった雰囲気である。ホームレスだけではない。世間一般からの関心が、靭・大阪城公園の時ほど集まらなかったように思う。

この違いはどこからくるのか。
規模の違いもあるだろう。靭・大阪城公園では、あわせておよそ20人(報道により19人から22人と幅がある)の27物件。今回の長居では、6名(9名との報道もあり)の13物件。(人数の違いは、名宛人不明物件の所有者を含むか含まないかの差??)

しかも、前回は扇町公園に住むホームレスが提訴した住民票訴訟の第一審の判決が代執行直前に下され、ホームレス側が勝訴したことで世間を瞠目させた。今回も同じ裁判の控訴審判決が、やはり代執行直前に下されたが、ホームレス側が逆転敗訴し、世間を「一安心」させた。

抵抗の仕方も違う。
靭・大阪城公園の場合は、徹底抗戦という雰囲気だった。負傷者も出た。しかし、長居の場合は、最初から「力」による抵抗を放棄し、署名活動という極めて合法的・平和的な抵抗に終始して、代執行当日も当該ホームレス自身は、壊されるテントを離れて、別拵えの舞台で芝居を上演した。
もちろん、支援者らと職員との衝突はあったものの、当事者本人らが芝居を上演するという部分だけをとれば、極めて平和的で、どちらかといえば情感に訴えるものであった。

そういった、より合法的・平和的な抵抗が、世間一般の「部外者」を刺激する要素が少なく、そのことも、野次馬根性的なある種の盛り上がりを欠いたものとなったと思う。

ただ、盛り上がる、盛り上がらないとか、話題になる、ならないという話とは別に、何らかの抵抗が行われたにもかかわらず、行政代執行が完遂されたということで、他の公園に住むホームレスの間では、自分の住む公園でも強制排除があるかもしれない」という不安がたかまるとともに、「抵抗しても無駄だ」という意識も広がっているように見える。

PR
【2007年02月09日00:25 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
<<長居公園での芝居による抵抗を深読みする | ホーム |犬対策はホームレス対策>>
コメント
コメントの投稿











トラックバック
トラックバックURL

前ページ| ホーム |次ページ

忍者ブログ [PR]