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【2025年01月18日10:53 】 |
ホームレスはお金持ち・・・な人もいる

ホームレスにはお金持ちがいるといっても、ホームレスの姿をしている人が実は大きな会社の会長さんで、夕方に高級外車で迎えが来るというような、たまに聞くお伽話のような話ではない。

ホームレスの生活は多様性に富んでいるけれど、居住形態でザクッと分けると、3つに分類される。テントに住んでいる人、テントはないけれど、風雨をしのげる一定の寝場所のある人、少量の荷物をもって移動し、定着性に乏しい放浪型の人である。

このうち、テントに住んでいる人は概ね、ホームレス界の上流階級である。彼らの多くは、缶拾いや粗大ごみ回収、日雇い仕事などで一定の収入があり、病気や追い出しがなければ、平和にホームレス生活を続けて行くことのできる人たちだ。ホームレスの上流階級の中には、最上級とも言える十分な収入のある人もいる。

僕が今まで出会ったテント生活者の中には、20万円近くの年金をもらっている人もいるし、現場仕事で月に15万円程度の賃金収入のある人もいるのだ。それだけの収入があっても、貯蓄をしている人は少ない。ほとんどが、パチンコ、競馬、アルコールに消えて行く。週に1回はスナックで飲んでいるという人もいて、馴染みのスナックに連れて行ってもらったこともある。(支払いは割り勘にした)こういうホームレスは特殊な例と思われるかもしれないが、決して、稀ではない。

GEコンシューマー・ファイナンスという会社の調査によると、2006年のサラリーマンの平均小遣いは4万5400円で、子供を養っている場合は3万8900円という。可処分所得だけを考えてみれば、家のローンに追われ、子供の教育費に悲鳴を上げているサラリーマンよりも、ホームレスの方がずっと自由になるお金をもっているお金持ちではないか。

生活保護を受給したのに、そのままテントで暮らしている人もいる。犯罪的ですらあるけれど、こういう人は、あまり行政がうるさく言うと、生活保護を断って、完全なテント暮らしに戻ってしまう場合がある。生活保護を受け、公園から離れたアパートに一人で住むようになると、馴染んだテント・コミュニティから隔離され、孤独感に浸ってしまうのだ。単に、保護をしたり、施設を作ったりするだけでは、どんなにお金をかけてもホームレスはなくならないだろうと僕が思う理由の一つだ。

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【2007年02月17日23:26 】 | 未選択 | コメント(1) | トラックバック()
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コメント
無題
 こんにちわ、mixiから参りました。
 一応、私もブログを持っていまして、普段はオタクな話ばかり書いているんですが、時々は興味のある時事ネタとかも書いて、ホームレス問題についても触れることもあります。
http://blog.goo.ne.jp/ikafurai007/e/e72582e685459f09e55e15e129ce1d0e
 ここでも多少は書きましたが、支援者の方々が、何故、公園のテントの居住権を視聴するのだろうか?それよりは公営住宅に住んで再就職の斡旋や、生活保護の至急を求めるほうがまっとうではないか?という疑問がずっとあったのですが、もし、住居と最低限度の生活(生存)が営めるお金があっても、今度はテントコミュニティからの隔絶や孤独死への可能性を出てしまうのですね。

 ただ、やはりテント村は不法占拠ではあるわけで、それは市民(つうか、パンピーの人々)の支持を得るのは難しいと思います。

 お金だけではないというところが、ホームレス問題の難しいところなんでしょうね。
【2007年02月21日 13:39】| | イカフライ #9b12dd0f52 [ 編集 ]
初コメントありがとうございます。
ブログって初めてなんですけど、コメントをいただいたのも初めてです。このブログって、掲示板みたいにレスが本文と一緒に表示されないで目立たないんですね。まだよくわかっていません。初心者なものですみません。

さて、支援者には色々な考え方をもった色々なグループがありますが、表向き、生活保護を否定するグループはいないのではないかと思います。居住権が問題となるのは、生活保護の対象とならないホームレスの場合であって、たとえば、50歳くらいで元気なホームレスは、就労可能であるということで、行政は、就労してアパートに住め、つまり公園を退去して自立せよというわけです。行政からすれば、勤労は憲法で定められた国民の義務のひとつであるから当然です。

一方、居住権を主張するグループは、ホームレスは格差社会の矛盾によって生み出された犠牲者である、ホームレスが公共地に住まざるを得ないのは、雇用施策を怠った国策に責任がある、と主張しているのです。すき好んで公共地に住んでいるわけではないが、そうしなければならなくなった原因は行政にあるのだから、行政はやむを得ず公共地に住んでいるホームレスを追い出すな、と主張しているのです。また、居住権の根拠として、憲法第25条(生存権)と日本政府が批准している国際人権規約の中の社会権規約をあげています。

しかし、わたしは支援者の主張にも一理あるとは思いつつも、「ホームレス=犠牲者」「ホームレス=悲惨」という画一的な見方は観念的で、ホームレスの実態に必ずしも沿ったものであるとは思わないし、そんな考え方には馴染まないという人が当のホームレスの中にも結構存在します。

現在はまだ、ホームレスをやっていてもなんとか「食える」時代です。これが突然に「食えなくなる」と暴動が起こるかもしれませんし、将来、ホームレスというのがひとつの階級として固定化されてしまえば、事情はまた違ってくるかもしれませんが、今のホームレスの問題は、そういう次元の話とは異なっていると思います。イカフライさんがおっしゃるように、ホント、お金や制度だけの問題ではないと思います。
【2007/02/22 04:14】
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